「九州に、引っ越すんだって、もう、会えないよね」 偽りの笑みを浮かべながら笑う君 見てるだけで苦しい。 なんでこんな顔をさせなくちゃいけないんだろうか。 「俺が、会いに行くよ。」 「バイト始めて、月一で新幹線でも乗って行く。東京からそこまで、渚の涙をもう見たくない」 無茶だって分かってる。 君が泣き止んでくれるなら、 君が笑ってくれるのならば、 俺は何でもするから。 「ありがとう、柊」 俺が、大好きな笑顔を残して、君は、この街から消えてしまった。