「……來花ちゃん」
カズヤのその声に俺は、体が震えたのがわかった。
恐る恐るカズヤの視線の先を見る。
「……っ來花!」
その瞬間、來花は力が抜けたように、その場に倒れこみそうになるのがわかった。
考えるよりも先に体が動いていた。
來花が床に倒れこむ寸前、俺は來花の身体を支え、そのまま抱き上げた。
その表情は苦しそうな様子はなく、眠っているようだった。
「ホクト」
來花が眠っているのを確認してから、そばにいたケントが俺の肩にそう言って手を置いた。
「どうするかはお前に任せる。それでいいよな、カズヤ」
ケントのその言葉に、カズヤが黙ってうなずくのがわかった――――。


