「そんな怖い顔するとお肌に悪いよ。千花ちゃんも怖がっちゃう」
ちゃん付けは、様付けに言う。
「…そんな怖い顔してるか。でも、西原に言っておきたいんだよ。ファンクラブは千花様の情報知りたいなら、試験に合格してもらうしかないから言ってんだよ」
様付けは、はあとため息をついて、髪を手につけて西原に声を発した。
「…わかりました。なら、その試験受けますよ。必ず合格します」
西原は真っ直ぐに様付けに聞いてきた。
「だったら、やってもらいますか。いいですよね?」
様付けは、殿付けに聞いた。
すると、西原は
「はい。いいですよ。千花の情報得られるんだったらやりますよ」
西原はニッと笑ってから、様付けに言った。
「でしたら、やって頂きますよ」
様付けは西原を鋭い目で見て、言った。
「ああ。やるよ」
西原はやる気満々で返事をした。
「だったら、試験は来週の金曜日行います。それまでにこのプリントで勉強して下さい。質疑応答は受け付けます」
様付けは西原にそう言い、チラリと殿付けを見た。
すると、殿付けは声を発した。
「いいですよ。西原くんがどういう結果を出してくるのか楽しみですね」
殿付けは様付けを見てから、西原に目を向けた。


