「こちらこそ。ありがとね」
広瀬は微笑んで、僕なんかに感謝した。
僕は下に向いて、広瀬を見れなかった。
僕は可愛い顔だけど、いまいち男子は男らしさが足りなかいからか馴染めないでいた。
女子とは話もしない。
こんな僕に微笑んだくれたことが嬉しかった。
「ねぇ?さっきから気になっていたけど、その音楽好きなの?」
首を傾げながら、広瀬は僕に近づいてきた。
「え?」
僕は目を丸くして、もう一回聞く。
「音が漏れてるでしょ」
それと広瀬は言って、僕の机に置いてあった携帯を指をさしていた。
あっ。僕、音楽停止しないで、そのままにしてたのか。
携帯にイヤホンをさしたままだったが、音量高くしていたため、音が外まで漏れていた。
ヤバイ。
この曲はインディーズで誰も知っている歌手ではない。
だから、反応は大体決まっている。
僕は目を瞑って、否定する言葉を思い浮かべていた。
だが、広瀬は違かった。


