元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

私は周りが分かるほど、キョロキョロと周りを見渡す男性がいた。

誰しもその男性が迷っているのに、周りは見て見ぬふりをしていたので、私は困っている男性を見ぬふりは出来なく、声をかけた。

「すいません。どこか迷ってるんですか?」

私は男性の顔色を伺いながら、話しかけた。

「…あ、はい。横丘高校を」 

男性は顔を上げて、戸惑いながら私に答える。

私の声に反応して、今は携帯で見ることが多いのに、その男性は地図本を見ていた。

その男性は黒髪で少し目つきが悪い印象であったが、携帯ではなく、地図本を見ているあたりが真面目そうだと第一印象に思った。

「でしたら、ここからまっすぐ行って頂いて、左手に信号があるので、そこを曲がるとすぐですよ」

私は自分の携帯で地図を開いて見せながら、男性に説明した。