元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している


「……だから、なんで、私なの!他にいるでしょ」

私は西原凌に反論する。
だって、分からないから。
なんで、私なのか。
私のなにがいいのか。
 
大きい声で発した私は、ハッと我に返り、西原凌を見据える。

「…じゃあ、あの空き教室で話せる?」

西原凌は私をじっーと見てから、頭をかいて、ふーと息を吸って私に言う。

「う、うん」 

西原凌の反応に私は少し戸惑いながらも、返事をする。

ガラガラと扉を開けて、私たちは空き教室に入る。空き教室は、授業でも使っていなく、いわゆる倉庫になっている。

だが、あまり物がないので、生徒の楽しみの場になっている。

私は西原凌と対面になりながら、西原凌は私に声をかける。