「……」
咲にそう言われると、私は何も言えなくなる。
すると、咲は前のドア付近を指差して私に言ってきた。
「まあ、どんなにせよ。千花らしくいることだから。それが一番。あ、ほらほら、またきたよ。今日朝から来たんだ。ほら、ファンクラブ共達五人組」
そこには、私は振り返ると、私のクラスのドア付近にファンクラブ共のいつもの五人がいた。
朝っぱらから何してんだ。
いつもお昼時間にしかこないのに。
ズラっと並んでいるフアンクラブ共達五人を右から見て、私は顔を引きつっていた。
「千花様。今日の朝、登校してきた西原凌とはなんの関係があるのでしょうか。いつもの千花様ではない気がしたのですが」
フアンクラブ共の一人が、千花様と唯一、様で呼ぶ。
千花様って、私神様じゃないんだけどと思いながら、フアンクラブ共の一人がクラスだというのに、大きい声で私に叫ぶ。
クラスを見渡して、やめてと思いながら、私はすぐさまフアンクラブ共達五人の所へ行く。
むしゃくしゃしながらも、私はフアンクラブ共達五人を睨みつける。
「あんたらに関係ないから」
私はドア付近にいたファンクラブ共達五人の元へ行き、低い声で発する。

