「あ、うん」
私は目を丸くして、呆然と西原凌を見た。
そして、教室に入ると、男女問わず、クラスメイトから話しかけてきた。
どうしたの?西原凌になんかやられた?
大丈夫?何かに巻き込まれてない?
など
男女問わずに私の周りを囲んできた。
「何にもない。ただ、私に話しかけてくるだけだから」
私はキッパリと言うと、男子クラスメイト1名が疑うように聞き返してきた。
「ほんとうかな?広瀬ちゃん。いつもと感じが違うように見えるけど」
その返答に私はすぐ答えられなかった。
私だってよくわからないんだから。
私は男子クラスメイトの言葉を頭の中で整理していた時だった。

