元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している


「え?」

私は根岸くんを見ていると、私の顔近くまできた。

根岸くんの目は澄んでいて、ビー玉みたいだった。

やはり、外見が女の子っぽいけど、男の子だ。
よく見ると、肩や手もゴツゴツしていた。

「顔で分かるよ。じゃあ、僕はここで」

根岸くんは、私の耳元で囁く。

「え?待ってよ」

私は根岸くんを見て声を発して、顔を赤くした。

なんなのよ、もう。
西原といい、根岸くんといい。

根岸くんはドアを開けて、去った後、目の前には西原がいた。

「な、なんで」

目を丸くした私は西原に聞いた。

「それは……えーと。なんでもない」

西原は戸惑いながらも、私を誤魔化す。

「はあ?なんでもないじゃないでしょ」

私は西原の反応にむかついた。
だって、根岸くんと私がいるのがわかっているかのように、西原は登場したから不自然に思えた。

「根岸くんから連絡あったんだよ。千花から連絡があったって。僕は振られるかもだけど、俺に来てほしいって」

西原は私に観念したのか、うーと背を伸ばして唸りながらも、私に言う。

「な、なんでそんなこと」

私は背伸びをする西原を見る。
西原は私のところに一歩近づいてきた。

「……無駄に優しんだよな、根岸くんは。まあ、俺たち歓迎されてるんじゃないかな」

西原はボソッと私に言っていた。
最初は聞こえたが、後半になると、聞こえなかった。

「え?何、後半聞こえなかったんだけど」

西原の声に、私は聞き取れなかった。

西原は私を見て、微笑んでいた。

「いいじゃん!俺たち気持ちは同じでしょ」

西原は両腕を腰につけてニッと笑い、私を見る。

「……うぅ、そんなこと言われると反論できない」

そんな真っ直ぐに言われると、また西原の笑った顔を見ると、可愛いと思ってしまう。
なにも言えなくなる。

「俺のこと好きになってくれてありがとう」

西原は私の手を取り、恥ずかしがらず素直に私に言う。