「…根岸くんには?」
心配そうに西原は根岸くんのことを聞いてくる。
「ちゃんと断るから」
私は決意したかのように目を閉じ開けてから、西原を見て言う。
「それなら…良かった」
西原は安心したように返事をした。
「西原、もしかして心配してた?」
私はクスッと笑って、西原のことを見る。
「…してないし。だったら、千花の方が俺のこと心配してたでしょ」
西原は私に反論してきた。
「してないし!だったら、西原が根岸くんが告白現場見てたりして」
私はいつものように言い返してた。
「…してないこともない」
西原は目を逸らして、私に言う。
「…え?そうなの。なんであそこにいたの」
私の言ったことは、図星らしい。
私は西原の目を見て、聞いた。
「………嫌な予感したから。根岸くんが千花のこと呼び出してたから、つい。でも千花は千花だから。一人で抱え込むなよ。じゃあ」
そう言って、右側を向いて照れた様子で西原は笑ったあと、去っていた。
その姿に思わず、目を奪われた。
私は、西原に嫉妬されていた。
そう思っただけで、笑みが溢れる。
私はすぐ咲にラインをして、電話をした。
急な展開で驚きを隠せないでいた咲だが、
喜んでくれた。


