私を見て、西原は微笑む。
満面な笑みで、子どもみたいに真っ直ぐで
時に嫉妬してムッとしたり、真剣な顔したり。
今まで西原と関わってきた情景が目に浮かんだ。
私は立ち上がり、駆け足で玄関を開ける。
「西原」
私はバンッと扉を開けて、西原を呼ぶ。
「千花」
目を丸くして、西原は私を見ていた。
「な、なんでいつも私の前に急に現れて、いなくなるの!好きにさせるとか言っておいて。なんなの!」
私はドアノブを握りしめて、西原に言いたいことがたくさんあった。
「…いなくなってはないけど」
西原はキョトンと私を見ていた。
「最近、見なくなったじゃない?」
私は腕を組み、西原をじっーと見つめた。
「あー、それは勉強してたんだ。期末近いから」
西原は首を手にあてて、低い声で私に言う。


