「どうしたの?こんなとこ呼び出して」
私はそう聞くと、根岸くんは真っ赤な顔で言う。
「…好きなんだ」
根岸くんは小さい声で言ったので、聞こえなかった。
「え?」
私は根岸くんに聞き返した。
すると、真っ赤の顔で私に近づいて、また、私に言う。
「好きです」
私は呆然と根岸くんを見つめた。
「……」
私は言葉にならない程、根岸くんの言葉に驚いた。
だって、根岸くんは、私を好きだとは前から言ってくれた。恋愛的な意味として。
わかってた、根岸くんが私を好きなこと。
「本気だよ。僕。初めて会った時からずっと好きだった。僕じゃダメ?」
根岸くんは可愛い顔をして、上目遣いで私に聞いてくる。
「ダメとかと言われても。……私は」
私は困惑した。
根岸くんが前からそんなこと考えているとは思わなかったから。
根岸くんは、よき友人で伊勢宗介のファン同士。
「分かってる。前にも言ったように。広瀬には僕が広瀬を好きだってわかってほしかった。でも、もっと僕のこと考えてほしいんだ。少しだけでもいいから」
根岸くんは、真剣な目で私に答える。
その姿に私は自分自身、考えて言葉にしなければと思った。
「……わかった」
私は根岸くんに返事をした。
結果は私の中で決まっている。
だけど、ちゃんと自分と向き合わないといけない。
「…僕だけを見てよ」
すると、根岸くんは私の頭とくっつけて、目を合わせて優しい声で言う。


