私は手をあげて、笑顔で答える。
西原も手をあげていた。
私は西原といると楽しかった。
楽しいけど、これは恋なのか。
恋なのだろうか。恋だと思いたい。
思いたくて思いたくない気がする。
分からない。
私は頭を抱えて、地面にしゃがみ込んだ。
周りの人はザワザワと私をチラッと見てきたが、私は気にしなかった。
数分、しゃがみ込んだまま考えた。
でも、考えても分からなかった。
西原の顔が浮かんだ。
浮かんだのは、ほんとに西原のことを好きなのか。
一回好きだと認めたけど、さらにわからなくなっていたのだ。
考えている時点で、好きなのかもしれない。
私は歩きながら、検索してきた。
ネット検索した。
それは本当に好きなのかどうかをどうやって、分かるか。
そうすると検索したら、たくさん出てきた。
それはもう好きと同じだとか。
その人のこと、ずっと思っているとか。
書いてあった。
私はやっぱり、西原のこと……
一方で、西原の方は
「どうしたんだろう」
俺は駅の改札口で、千花を見送ってから、独り言を呟いた。
いきなり、千花は俺の顔を見なくなった。
ポップコーン屋までは順調だったと思ったのに……


