「美味しい」
西原は美味しそうに頬張り、私に美味しいと笑顔で言ってくれた。
なっ、なんなの。
私の手離してから、自分で食べてよ。
はあ?
西原は私の手をまだ握りしめていた。
な、なんだ。
「千花の味がした。期間限定も美味しいけど」
西原は私の手を握りしめたまま、周りに人がいたのに、そんなことを言っていた。
「はあ?な、なにそんなこと」
私は戸惑った。西原の行動に。
「そうだと思ったから言っただけ」
西原は私の手をギュッと力を強く握ってきた。
「……これ買うから。手離して」
私は西原に右手を握らせていた手を離してと要求をした。
左手には期間限定のポップコーンを手にしていたからだ。
「分かった」
西原はそう言うと、素直に手を離してくれた。
「買ってくる」
私はそう言って、会計スペースまで行き、受付に期間限定ポップコーンを店員に渡した。
「…880円です」
店員は合計880円と言って、私を見ていた。
「はい。確かに預かりました。ありがとうございました」
私はお金を店員に渡した。
店員は私にお礼を言った。
私は終わったら、西原の元へ戻った。
「買えた?」
西原は携帯を弄っていたのか、ズボンのポケットに入れた。
「買えた。美味しそう」
私は西原に答えて、買ったポップコーンを上にあげて見ていた。
そう言えば、西原の方がポップコーン好きなのに買わなくていいのか?
「じゃあ、次行こう」
西原が次に行こうとするので、左腕を握りしめた。
「いいの?西原、ポップコーン好きでしょ?買わなくて」
私は上目遣いで西原に言う。


