元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

「それなら、いいけど。じゃあ、あそこだから」

西原はそう言って、私の手を引っ張った。

「う、うん」

私は返事をして、私の右手を強く握られた西原の大きい温もりある手に思わずギュッと握った。

温かい。男の人の手。
やはり、女の人と違う。

「…あ、ほら着いた。うわー、いっぱい人いるね。少しこっち空いてる」

西原は嬉しそうに、笑みを浮かべていた。

「ほんとだ。…あのポップコーン食べてみたい」

私は西原に返事をして、逆方向にあるポップコーンを指差した。

「期間限定のポップコーンだね。抹茶とチョコレート。美味しそう」

西原は私のギュッと手を握り返してきた。

私は思わず西原を見返した。

すると、西原は私の方振り向き、自分の鼻に指をたててから満面な笑みで私に微笑んで言った。

「やっぱり、千花がいいなあ。とても楽しいね」

西原はほんとに嬉しそうにしていた。

私は思わず、笑って答える。

「だね、あ、これ」

私はそう言って、試しで食べられる一口サイズが近くに置いてあったので食べた。

「どう?」

西原は私が食べていた期間限定ポップコーンの一口サイズの味がどうか聞いてきた。

「美味しい」

私は目を輝かせて、口に手を当てていた。

「どれどれ」

私がまた一口サイズのポップコーンを手に取った時、西原が私の左手を取り、西原は自分の口に運んだ。

なっ。私の手、西原の口に触れてるし。

なんなの。

黒目を大きくして、隣にいる西原を見る。