元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

映画上映後

「よかったね、あの主人公。恋人役もあの人気俳優さんだし。かっこよかった」

西原はうーと背伸びをして、私に感想を言ってきた。

「そうだね。主題歌の流れで、告白シーンは、たまんないね」

私は満面な笑みで西原に早口で言う。

「よかったね。そんな笑顔見られたから、俺まで嬉しい」

西原は背伸びをし終えて、手をブラブラさせてから私にほんとに嬉しそうに言ってきた。

なんだ、そんな自分のように嬉しくするんだ。

私は西原に言われて、そう思った。

「そう。なら、いいけど」

私は冷めた声で西原に言い放つ。

「…相変わらず、冷たいなあ。あ、次はポップコーン屋行こう」

西原はチェーと声を出して、私の方を向いていた。

私は目を丸くして、西原を見る。

「あ、この前言ってたとこ?行ってみたい」

私は西原に近づき、聞いた。

ポップコーンは普通に好きだが、ポップコーン屋に行くのは初めてなので、舞いあがっていた。

西原をよく見ると、顔を真っ赤にしていた。

西原の右腕を私が掴んでいた。

「あ、ご、ゴメン」

私は慌てて、西原の右腕を離した。

「だ、大丈夫」

西原は顔を手にあてて、違う方向を見ていた。

「…どっち行くの?」

西原は目を逸らしていたので、私は真正面を向いて聞いた。

「あ、そうだね。こっち」

西原はハッとした表情で、私に振り向いて、照れた顔で答えていた。