「…なら、よかった。行こう」
西原はまた私の手を引いて、映画館に連れて行った。
「あ、うん」
私は返事をして、映画館の案内係の人にチケットを渡した。
案内係の人はチケットをもぎって、一人ずつにチケットを返した。
「はい。楽しんでご鑑賞下さい」
そう私たちに案内係の人は言って、礼をしてきた。
私たちは、ペコッと礼をして、シアタールーム4番に向かった。
やはり、恋愛映画だろうか。
学生や社会人が多くいた。
年配者より若い世代が多く、見受けられた。
私たちは、真ん中の席らへんの指定席で、赤い椅子とはではないが、普通の席で見られた。
私は右側に、西原は左側に座った。
ポップコーンとかは買わずに、ドリンクだけ買った。
私は紅茶、西原はコーラーで。
お互いの指定席にあるドリンク置き場においた。
もう映画を観る準備万端の時、西原が声を発した。
「千花。楽しみだね」
西原はニコッと笑顔で私に言い放つ。
「うん。恋愛映画あまり観ないけど、主題歌が伊勢宗介だから、どんな風になるのか楽しみ」
私は携帯を切って、カバンに入れてから、西原に微笑んで言う。
西原は右側を向いて、私から目を逸らした。
「どうした?」
私は前屈みになり、西原に聞いた。
「いやだって、千花可愛いから」
西原は右側を向きながら、小さい声で発した。


