「聞かせて。伊勢宗介の話、何分でも構わない」
西原は伊勢宗介なんて興味ないくせに、私の話をしてと言ってくる。
本当に何分でも話せてしまうのに。
西原はそんな話を聞きたいという。
「…ほんとに長くなるよ。いいの?」
私は申し訳ないように西原に聞いた。
「いいよ!全然、千花の好きな話なら何時間でも聞いていられるから」
私は西原の言葉がただ嬉しかった。
西原は嫌いなのに、私の話を聞いてくれるのはほんと優しい。
「…じゃあ、話すね。準備いい?」
私は西原に聞く。
すると、西原は返事をする。
「いいよ」
そして、私は伊勢宗介のことについて話し始めた。
最初は、伊勢宗介を好きになったきっかけや、どの曲が好きか。伊勢宗介の魅力を長々と話した。
西原はクスッと笑う時もあれば、うんうんと頷きながら聞いていた。
多分、私は声が高くなって、テンションはおかしくなっていたと思う。
西原は少し驚いた声で呟くときもあったから、私の変なテンションに笑っていたのかもしれない。
それから、2時間が経った。


