元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している


「…根岸くんと千花ってあまり合わなそうに見えるけど。仲良くなったのはなんで?」

西原は何をしているのかゴソゴソと何かを探している音が聞こえた。

「…仲良くなったのは、伊勢宗介のフアンだからだよ」

私はカバンの整理を終えて、伊勢宗介専用の棚に行き、CDを手に取って西原に話す。

「好きなんだ、伊勢宗介」

西原は私に好きか聞いてきた。

「好きだね。いや、語り尽くせば長いんだけど。根岸くんは、お互いのフアンだし、フアン歴は根岸くんの方が長くて。昔の話とか教えてもらってるよ」

私は根岸くんと伊勢宗介の話をするのは好きだ。好きなものを色々言いあえるのは貴重だ。

「…いいな」

西原は小さい声で呟いた。
なので、私には届かなかった。

「え?何」

私は聞こえなかったので、聞き返した。

「いや、なんでもない。千花の伊勢宗介の話聞きたいなあ」

西原は開きなおったように私に返事をする。

「…いや、話長くなるから、ほんと」

私は伊勢宗介の話になると、止まらなくなる。だから、やめておこうと思った。

しかし、西原は元気よく私に言う。