「別に。ただ話がしたかっただけだから」
私は電話越しでも、そっぽを向いた。
「そっか。それでも嬉しいよ。言ってくれて」
西原は相変わらず、嬉しそうに私に返事をしていた。
なんで、そんな嬉しそうにするんだろう。
私だから?
好きになった理由は知っているのに、何かが気になる。
そのわだかまりをなくすために私は西原に聞きたい。
「あのさ、西原。なんで…私を好きになったの?」
私は素直に西原に聞いた。
「…それ前にも言った」
西原は照れてるのか、ボソリと私に言う。
「それは、好きになった理由で。今回は、好きになったのかって話」
私は西原に言い返す。
「どっちも同じだよ」
西原は黙りつつも、私に答えた。
「同じじゃない。ただ、聞きたいの」
私は西原の気持ちを無視して、また聞く。
「…優しいし、人に思いやる。可愛い」
西原は小さい声で呟くように私に声を発した。
「…うん。うん」
私は納得したように返事をした。
「納得してない感じ?じゃあ、千花のこと教えて」
西原は私に聞いてきた。
「…何で」
私は数分黙ったあと、聞いた。


