確かに、俺は付き合った人がいた。
ヤンキー時代の時の彼女だ。

百合香は顔が可愛いのに、女子の中で一番強かった。ヤンキー仲間からモテていたが、誰とも付き合う気はなかった。

だが、ある時、百合香は俺に告白してきた。



ヤンキー時代の頃のこと。 

「西原。私、あんたのこと好きだわ」

百合香はいきなり俺に告白してきた。

「…え?俺?」

俺は百合香にヤンキーの溜まり場になっている場所から少し離れた所に呼び出されたのだ。

俺はびっくりした。
はっきり言って、付き合うとか初めてだし、何をしたらいいかは分からなかった。

だけど、悪い気はしない。

「なんで」

俺は告白してきた百合香に聞いた。

「なんとなく」

付き合うってなったら、何か理由があるから言うのだと思う。

だけど、百合香には理由などなかった。
俺は思い込んでいた。

ちゃんと、俺が好きだってことを。

「…俺でよければいいけど」

そう思った俺は、告白を受け入れた。

「じゃあ、よろしく」

百合香は手を差し出して、俺と握手をした。

それから、百合香とは普通のカップルみたく、楽しく遊んだり、キスしたりと本当に楽しかった。