極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です




 下駄箱の中には。
 四つ折りにしてある白い紙が入っていた。


 誰がこの紙を……。
 何か書いてあるのだろうか。

 そう思いながら、その紙を手に取り開いて中を確認した。


 え……。


 あまりにも驚き過ぎて。
 その紙を持ったまま全身が固まってしまった。


 白い紙には。
 筆跡がわからないように。
 パソコンで打たれたような文字になっている。

 その内容は―――。
【飛鷹先生とは別れたか。
 まだ別れていないのなら、すぐに別れろ】と――。


 その内容を見たとき。
 真っ先に思い浮かんだ人物。
 それは。
 昨日、私に言いがかりをつけてきた隼理くんのファンクラブの生徒たち―――。

 証拠もないのに人を疑うことは良くないことなのかもしれない。
 けれど、やっぱり疑ってしまう。
 昨日の彼女たちの言動を見ている限りでは。


 内容からすると。
 たぶん……ううん、これは確実に脅迫状。

 だと思うのだけど。
 もしかしたら、ただのイタズラかもしれない。
 とはいっても、こんなことは絶対にしてはいけないのだけど。


 ……どうしよう……。
 このことを担任の先生に報告した方がいいのか。
 それとも、しばらく様子を見た方がいいのか。

 ……でも……。
 担任の先生に報告をしたら。
 こんな紙まで入れられるということは、私と隼理くんのことはただの噂ではなく真実と思われてしまう恐れが。
 そうしたら隼理くんに迷惑がかかってしまうかもしれない。

 ……迷惑……かけたくない。
 隼理くんに……。

 だから。

 ひとまず、これは私の中だけでしまっておこう。
 そう思った。