スクラップ

じっと見つめているのは
手術中の赤いランプ。

隣のソファーに
おじさんとおばさんが
うつむいて座っている。

「あ 消えた。」
そのランプはきえて
中から医師が出てきた。

「お婆ちゃんは?!」
出てきた医師にしがみ付いて
聞いている自分に驚いた。

「一命は取りとめましたが
 危険な状態です。」
そう言われて悲しくなった。

後ろでおばさんが
ホッと安心したように
ため息をつくのが聞こえた。

しばらくして病室にいる
お婆ちゃんの腕を握り
「起きてよ、お婆ちゃん起きて。」
と繰り返しながら
泣いている自分がいた。

「お婆ちゃん・・・」
そう呟きお婆ちゃんの
お腹に顔を埋めたとき
「じゅ・・・り。。ち、や・ん。」
ゆっくりだけど
お婆ちゃんがそう言った。

うれしくて、うれしくて
安心して、涙が止まらなかった。