スクラップ

3年前の夏。
中学生の私は部活を終え
家に戻った。
家に着くと なんだか騒がしかった。

「樹莉ちゃん?」
そう話し掛けてきたのは
近所のおばさんだった。

「落ち着いて聞いてよ。」
何がなんだか分からなかった。
重い口調で話し出した
おばさんによると
母さんが
お婆ちゃんを
殴ったらしい。
殴ると言っても
年も取り、
腰も曲がった年寄りを・・・
バットで何度も。何度も。

家の周りには
パトカーが何台かいた。

「ばあちゃんは?」
「病院に行ったよ。」
早く行かなきゃ。
「どの病院ですか?」
こんな時に
冷静に物事を聞けている自分が
悔しかった。
あせってない・・・。
人間のココロが無いのかな?
「アタシが連れて行ってあげるから。」
そういわれておばさんの車に乗り込んだ。

「それでな。」
そう口を開いたのは
おじさんだった。
「お母ちゃんなんだか、警察にいった。」
逮捕?
その言葉を聞いて安心している自分に
気づいた。
「心配する事はないのよ。」
おばさんの一言。
「裁判して今後がきまるわ。」

・・・・・・・
しばらくの沈黙。