きみのへたっぴな溺愛

「わっ」「うわあっ」
 

急に現れたゾンビ…?に驚いて声を上げる。

肩もビクッと上がった。


「びっくりした…」


遥斗くんが吐息のように呟く。


「ほんと…びっくり…」


ふたりして目をパチパチさせる。

彼の崩れた表情がかわいくて。
怖かったのは私だけじゃないことに安堵して。

ふふって、笑みがこぼれた。


ゲームを始めた時よりもウキウキしながらテレビを見る。

『ウーッ』とか『アーッ』とかゾンビからうめき声が聞こえて、薄気味悪いのに変わりはないけれど。


「星野さん、楽しそうだね」


私を見て微笑む遥斗くん。

視線がぶつかる。