きみのへたっぴな溺愛

遥斗くんはプリンが好物と。

それからすげーツライんだと。

聞いた情報をしっかり頭に叩き込む。


「だからさ、衣織ちゃんが、あーんしてあげれば喜ぶかもね?」

「…え?」


「じゃ、よろしくねー」と。
ニヒヒと笑いながら、夏生くんは去っていく。

からかわれた…。

と、とにかく。

プリンを渡して、なにか手伝うことがあったら遠慮なく言ってもらおう。

…なにもできることがなかったら、すぐに帰ろう。

そう決めて、大人しく放課後を待った。