〈お疲れさま!写真、ちょっとブレてたごめん!〉


その下には、文字通りブレた遥斗くんと私の写真。

ふふって思わず笑みがこぼれる。

ブレていると言ってもそれはほんの少しで、遥斗くんと私だってちゃんとわかる。


…かっこいい。

画面に映る遥斗くんは口を閉じたまま口角を上げていて。色気…みたいなのが感じられる。


いけない、いけない。

いつまでも見てられる写真をとりあえず保存して、〈ありがとう!〉と送信。

再び写真を開いて、瞼が閉じるギリギリの瞬間までそれを見つめる。

ポカポカとしたあったかさに包まれながら、ゆっくりと眠りについた。