28人が入っても十分余裕があるこの部屋はパーティールーム。

このカラオケ自体は何度か来たことがあるけど、パーティールームは初めてでワクワクしちゃう。

ミラーボールもついていて、キラキラ、チカチカ。


そんな中でもスポットライトが当たってるみたいに、一際大きく輝くのはやっぱり遥斗くん。

彼は入り口に近い場所のソファに座っている。

部屋の奥に座る私の対角線。

男子と楽しそうにおしゃべりタイムらしい。

無邪気に笑う姿に胸の奥がキュンと鳴る。



「ねーねー、ここ座っていい?」


顔を上げると真由と彩香がいた。

「もちろん」と頷けばふたりはそのまま、未緒の隣に腰を下ろす。


「真由も彩香も大活躍だったね」

「うん、すごかった!」


未緒と私がそう言えば彼女たちは「ありがとー」と得意げに笑った。

真由は小学生の頃からやっているバレーボールで、見事なパス回しやスパイクを決めていた。

彩香はサッカー選手みたいに華麗なシュートを連発していて、さすがサッカー部のマネージャー…と感動してしまった。