「じゃあ反省文書いて提出」


しばらく星を観察して、ホテルに戻ったら。

なんということでしょう。

田中先生に見つかってしまった。

だけど、他の先生に比べたらゆるいであろうお咎め。


「すみませんでした」と素直に謝って、部屋に戻る、直前。


「俺、反省文は初めて…」

「私も」

「一緒だね」


いたずらっぽく笑われる。

遥斗くんと一緒だと、なんでも楽しみに変わってしまう。

まるで彼の手で魔法がかけられているみたい。


「衣織ちゃんと一緒なら、反省文も悪くないね」


…そしてそれは遥斗くんも同じようだ。

「私も」と笑顔を返して、今夜はぐっすりと眠りについた。