ゴオォとあちこちでドライヤーの音がする。
私も手に持ったそれをつければ、温風が優しく耳にあたった。
いつの間にか、林間学校1日目の夜。
C組とD組が大浴場を使える時間も、終わりに迫っている。
今日はバスで移動して、博物館の見学をしたり、グループワークをしたりで時間が過ぎた。
明日は陶芸体験に、夜はバーベキューが企画されているから、どちらかと言うと、楽しみはこれからだったりする。
そんなことを考えながら手を動かすけれど、髪の毛が乾く感じはあまりない。
髪の毛切ろうかな…。
鏡に映る自分をぼんやりと見て思った。
高校入学当初はセミロングだった髪がロングへと突入している。
今の季節はとにかく暑いし、ドライヤーは大変だし…。
勢いの少ない風をババっと髪に当てて、電源をオフにした。
「あ、まりや。お待たせっ」
「はーい。ちゃんと乾いた?」
「ん、大丈夫」
「じゃあ部屋戻ろっか」
「うん」と頷いて大浴場を出たら、すでにE組かF組の女の子たちが来ていた。
その群れを通り過ぎて歩くと、遥斗くんと夏生くんの背中に出くわす。
私も手に持ったそれをつければ、温風が優しく耳にあたった。
いつの間にか、林間学校1日目の夜。
C組とD組が大浴場を使える時間も、終わりに迫っている。
今日はバスで移動して、博物館の見学をしたり、グループワークをしたりで時間が過ぎた。
明日は陶芸体験に、夜はバーベキューが企画されているから、どちらかと言うと、楽しみはこれからだったりする。
そんなことを考えながら手を動かすけれど、髪の毛が乾く感じはあまりない。
髪の毛切ろうかな…。
鏡に映る自分をぼんやりと見て思った。
高校入学当初はセミロングだった髪がロングへと突入している。
今の季節はとにかく暑いし、ドライヤーは大変だし…。
勢いの少ない風をババっと髪に当てて、電源をオフにした。
「あ、まりや。お待たせっ」
「はーい。ちゃんと乾いた?」
「ん、大丈夫」
「じゃあ部屋戻ろっか」
「うん」と頷いて大浴場を出たら、すでにE組かF組の女の子たちが来ていた。
その群れを通り過ぎて歩くと、遥斗くんと夏生くんの背中に出くわす。