きみのへたっぴな溺愛

「遥斗くんって…料理とかしてる……の?」

「あー全然しないんだよね。基本コンビニ、冷凍食品、カップ麺の三本柱」

「そっか。…学校から帰ってきた後に料理するの大変だもんね」

「そうそうー。なんて、めんどくさいのが本音だけど…」



ははって笑う彼と、そのまま他愛もないことを話して。

遥斗くんがバイトを始めようとしていることや、お母さんからの質問で、嫌いな食べ物はほぼない、ということなどを知った。


そしてあっという間に時間が過ぎて、「いただきます」と私たち3人の声が重なる。

ご飯とお味噌汁と冷製豚しゃぶサラダ。

それを食べながら、お母さんの「学校はどう?」とか「勉強難しい?」とか「林間学校あるんだっけ?」とか。


マシンガントーク…ではなく、マシンガンクエスチョンに私と遥斗くんが答えたりして、食事を終えた。