きみのへたっぴな溺愛

「ね、好きな人がさ、他の女子と仲良いとこ見るの辛いよね」


まりやが頭を撫でてくれた。


「本当それ。ごめんね。美味しいものでも食べに行こっか」


未緒が手を引いてくれる。


「あ、ありがとう…」


ふたりの優しさに甘えて、視界から遥斗くんを外した。


「ううん。でも、そうか。そうだよね」


歩きながら、未緒が意味ありげに頷く。


「な、なに…?」

「衣織でもやきもち妬くんだなあ、と思って」

「えっ…」


やきもち…。

この気持ちはそんな可愛らしい一言で表せないよ…と思ったのに。



「ねー!やきもち妬いてるの可愛いよ?」


まりやも私を見て笑っている。


「…可愛くないよ…」

「イイこと教えてあげよっか?」

「イイこと?」


聞き返せば、ますますまりやは口の端を上げて頷いた。



「遥斗くんに今の気持ち伝えたら喜ぶと思うよ?」

「喜ぶって…」



そんなバカな…。