きみのへたっぴな溺愛

「衣織なら納得っていうか、もう本当にお似合い!って感じ!!」

「そうそう!本当それ!」


心なしか顔を赤くした女の子たちに、ニコニコ笑顔で見つめられる。


「あ、ありがとう…」


勢いに圧倒されつつ、自然と笑みがこぼれる。


「かわいい〜〜っ」
「っていうか、いつから!?」
「あっ、何回か一緒に帰ってたよね?」


矢継ぎ早に飛んでくる言葉をできる限り拾う。

半ばパニック状態で、ガールズトークに突入した。


気付いたら「そろそろ片付けなー」と先生の声がかかる。


「あ、そうだ。今日ゴミ捨てお願いするから、班の代表ジャンケンしてー」


全員が着席したことを確認して、先生はそんなことを言った。


「ここは衣織ちゃん!お願いします」

「わ、私…?わかった」


班のみんなに頷いて席を立つ。


班は全部で8つ。

私を含めた8人がその場に立ち上がり、最初はグーでジャンケンが始まる。


「ど、どうしよう…」


負け続けた私は、遠くにいるD組の男の子と最終決戦に…。


「頑張れ」って笑う班のみんなに頷いていたら、「星野さん」と、どこからか私を呼ぶ声がした。