「遥斗くんが好き」


2度目…、3度目の正直で、ようやく自分の気持ちを伝えられたと実感した。




「ほんとに…?俺、ゾンビみたいなやつだよ…?」

「ゾンビ…?」



にしては、かっこよすぎるよ。
…なんて突っ込める余裕はなかった。

遥斗くんが、なんのことを言ってるかわからないけど…。



「好きなの。ずっと前から…」


そっと彼の長い指が伸びてくる。

動けないでいたら、涙がおちる前にひろってくれた。




「俺も。星野さんが好き。ずっと前から大好きです」



そう言って遥斗くんは私を真っ直ぐに見つめて、微笑む。

その顔はほんのり赤く染まっていた。