「…ありがとう。送ってくれて」
「ううん。ゆっくり休んで」
「…うん」
「あと、あまり思い詰め過ぎないで。悲しい気持ちになるのは仕方ないことだから、溜まってきたら俺やゴウにぶちまけると───」
「あ"あぁぁ…もうっ…アタシっ…辛くて見てられないっあ"ぁああああぁ"……莉央ぉ〜〜〜本当は眞紘が好きだったのねぇええぇえ…ああぁあ"〜…ん」
「…」
「…」
そして今、午後六時を過ぎた頃。
私のマンションの前に停まる車を目の前に、後部座席の開いた窓から見える恭平と豪太に礼を言った。
恭平は普段はあんなに頭がイカレているっていうのに、一番親身になってくれる。そして豪太は私より号泣している。
私の顔を見る度に顔面をクシャクシャにして泣き出すんだから、ビックリする。でも、何でアンタが泣くんだよ…って、可笑しい気持ちを抱いて少し元気になれるのだから強ち感謝してて。
「じゃあ、またね」
「ん。ばいばい」
「あ"あぁぁ…莉央ぉ〜〜!」
ウィーン…と窓が閉まってゆく中で、豪太がそれにへばりついているのが見えた時には思わず吹き出した。
去って行く車。それをしばらく見つめて…、ふと、マンションの近くにある小さな公園へと目がいった。

