「訳あって西側に送られた」
「…」
「組の支援で"G.G"に入れさせてもらってたけど、結局、俺はここの人間じゃないから深く馴れ合うのは気が引けて…テキトーに過ごしてた」
「…」
「群れるのも好きじゃなかったし、感情も元から乏しいわで…まぁ、丁度いい具合に距離をとることができた」
「…」
「"G.G"に何のキョーミもなかったし、不平不満も特には抱いていなかった」
脳裏に過るのは、特に誰と関わることもしていなかった眞紘の姿。
いつも何食わぬ顔でそこにいた。
いつもソファーで大きく寝そべって。
「たった一人。知り合いもなんもいない…言ってみれば心なんて許しちゃいけないんじゃないかってほどの場所。…こんな形で入った組織だったけど、別に悪くはないと思った」
「…」
「組の繁栄の為に同盟の証として送られたに過ぎないもんだったけど、送られた先がここで良かったとも思ってる」
「…」
「ま、殆どの奴らと口を交わしたこともないんだけど」
「…」
「俺が東の、しかもあの"玖珂"の人間だと知って裏切られたと思う奴もいるかもしれない。…俺は、別にそれでもいいと思ってる」
「…」
「それが俺だから。恨まれても構わない…。だけど、俺は別に無理やり"ぶち込まれたんだ"って"G.Gを恨むようなことはない」
「…」
「組の支援で"G.G"に入れさせてもらってたけど、結局、俺はここの人間じゃないから深く馴れ合うのは気が引けて…テキトーに過ごしてた」
「…」
「群れるのも好きじゃなかったし、感情も元から乏しいわで…まぁ、丁度いい具合に距離をとることができた」
「…」
「"G.G"に何のキョーミもなかったし、不平不満も特には抱いていなかった」
脳裏に過るのは、特に誰と関わることもしていなかった眞紘の姿。
いつも何食わぬ顔でそこにいた。
いつもソファーで大きく寝そべって。
「たった一人。知り合いもなんもいない…言ってみれば心なんて許しちゃいけないんじゃないかってほどの場所。…こんな形で入った組織だったけど、別に悪くはないと思った」
「…」
「組の繁栄の為に同盟の証として送られたに過ぎないもんだったけど、送られた先がここで良かったとも思ってる」
「…」
「ま、殆どの奴らと口を交わしたこともないんだけど」
「…」
「俺が東の、しかもあの"玖珂"の人間だと知って裏切られたと思う奴もいるかもしれない。…俺は、別にそれでもいいと思ってる」
「…」
「それが俺だから。恨まれても構わない…。だけど、俺は別に無理やり"ぶち込まれたんだ"って"G.Gを恨むようなことはない」

