東西線路沿い。とはいっても眞紘がその何処にいるかは分からない。聞くのを忘れたってのに、丁度その部分に辿り着いた頃になってやっと気づいた。
この街を縦断する縦長の路線。
来たことはなかったけれど、見回してみるとこうも落書きだらけで荒んでいる状態だった。
アスファルトは雨水のせいなのか電車から漏れる油のせいなのか浅黒く変色していて、ゴミもかなりの量が投げ捨てられて放置されている。
それに、極め付けには午後を回っていないというのに人一人通っていないということ。
側面をまるきり古びたビルに囲まれたこの線路沿いは、鮮やかな繁華街とはまるで隔離されているようにも見えて…嫌に不気味なようにも思えた。
無駄に高いビルのせいで日光も遮られ、薄暗い。
車が通るためのアンダーの先は暗くてよく見えないほど。
こんな場所が本当にあるのか……と、そう思った時に以前恭平から聞いたことを思い出した。
この街を縦断する縦長の路線。
来たことはなかったけれど、見回してみるとこうも落書きだらけで荒んでいる状態だった。
アスファルトは雨水のせいなのか電車から漏れる油のせいなのか浅黒く変色していて、ゴミもかなりの量が投げ捨てられて放置されている。
それに、極め付けには午後を回っていないというのに人一人通っていないということ。
側面をまるきり古びたビルに囲まれたこの線路沿いは、鮮やかな繁華街とはまるで隔離されているようにも見えて…嫌に不気味なようにも思えた。
無駄に高いビルのせいで日光も遮られ、薄暗い。
車が通るためのアンダーの先は暗くてよく見えないほど。
こんな場所が本当にあるのか……と、そう思った時に以前恭平から聞いたことを思い出した。

