怪訝な顔丸出しにする私になんて構わずに、ただ飄々としている眞紘はまだ私の毛先を弄っていた。
人差し指で器用にクルクルと弄べば、頬にそれが当たるのだからこそばゆい。
胡座をかいて、外側の足を立てている眞紘はそこに頬杖をつきながら私のことを薄っすらと見つめてくる。
「ねぇ」
いつまで経っても続けられるその行為。
ついに我慢ができなかった私は、少しキレ気味になりながら声を発したんだ。
「…」
見ても眞紘は何も答えることはなく、まだよく分からない視線を向けたまま髪を弄ってくる。
マジで摑みどころが無い男だ。
「ねぇ、って」
もう一度。
"聞け"と言わんばかりのそれに、──チラリとヤツはその透き通った瞳を此方に合わせてきた。
ただ──見つめ合う。
人差し指で器用にクルクルと弄べば、頬にそれが当たるのだからこそばゆい。
胡座をかいて、外側の足を立てている眞紘はそこに頬杖をつきながら私のことを薄っすらと見つめてくる。
「ねぇ」
いつまで経っても続けられるその行為。
ついに我慢ができなかった私は、少しキレ気味になりながら声を発したんだ。
「…」
見ても眞紘は何も答えることはなく、まだよく分からない視線を向けたまま髪を弄ってくる。
マジで摑みどころが無い男だ。
「ねぇ、って」
もう一度。
"聞け"と言わんばかりのそれに、──チラリとヤツはその透き通った瞳を此方に合わせてきた。
ただ──見つめ合う。

