結局……星屑たちのようにどれだけ輝こうが、存在が消えてもなお光だけでも届けたいとどんだけ足掻いて生きていようが、この地球でご丁寧に空を見上げて見守ってくれている人は皆無に等しいように、

……全部そうなんだと思う。




今時そんなの古臭いのかも。

しょうがないんだ。




だから、それ以上の何を思う必要など──なくて。






…ウェッジソールのサンダルをカツカツと鳴らす。

藍色のペディキュアが照明に反射してキラリと光った。

ふと、立ち止まってノースリーブトップスと胸元の間で小さく、そして確かに存在している星に視線を寄せた。





"俺には莉央が見えるけど?"






馬鹿なのは────私だ。

なんでこんなに胸の奥がツン…としてんのよ。







「………莉央?」