胸元を見ればゴールドに光る綺麗な星。小さいながらも鮮明に輝くそれは、私が普段見上げていた星屑を見ているようで。

ハッとして眞紘を見れば、彼儚げで、嬉しげな表情で私のことを見つめてきていた。




「海で莉央が言ってたから」

「…」

「星好きだって」




────まさか、そんなことも覚えてたなんて。

私はそこに対して胸がジリジリと締め付けられる感覚でいっぱいになった。あれは、酔っ払いだった私がぽろっと言ったことに過ぎない。でもアンタはこういうところまで覚えてる。

ごく小さな星のネックレス。

それはまるで────私という存在を、数多くの中からでもすぐ見分けられるんだと言っているようで。


ただの大勢の中の女。

キズナもクソもない家族。


私自身にもなんの価値もないんだって思ってて──。








……なんなの?

本当………苦しい。





「ただ──あげたかっただけだから、」

「……眞紘、」









「ガキ臭いって思ったら─────外して、」