BLADE BEAST







◇ ◇ ◇




それから恭平は私に別れを告げると、今日の相手であるらしい女のところに近寄って早速変態混じりな行為をし始めていた。

とんだ性癖。もっぱらそこだけが目的らしい。

でもそんな姿を見てやはり気分が少し楽になったような気がした野間も事実。実際、ウザイとか言いながらも恭平や豪太、美織のこと、"G.G"のことを気に入っているのかもしれない。




「あっ、恭平くんっ…」

「タキコちゃんのおっぱい大きくて気持ちイイ」




………だけど、いくらなんでもこっちに連れて戻ってきては、目の前で盛り出そうとするのはやめていただきたかった。

あっちに行ったんだからそこでヤれよ。

なんて苛つきと気持ち悪さを宿す私を完全に分かっている恭平は、自らの足の間に入れている女のトップスの中に手を突っ込んではしきりに弄り始める。



「あぁんっ…!!!」



正直、ドン引いた。



本当に胸だけにしか興味がないような手つきをする恭平にも、またそのニッコリとした余裕フェイスにも、そして大げさだろってほどにあり得ない喘ぎを見せる女にも。