ソファーの前で見下ろす私と、額に手の甲を当てながら寝っ転がったままただ見上げてくる眞紘。
制服が相当嫌なのか、白のカットソーにスウェットというラフなスタイルに変わっているそれはまさにお寛ぎモード。
勝手に陣取るな。
そんな気持ちをこめる私に、眞紘は瞬きをゆっくりと繰り返し、お互いに何も言わない時間の中でノソリと起き上がった。
「……座れば?」
耳の後ろの辺りを何回か掻いてから、同じように何の抑揚もなく言葉を吐いた。
やはり中性的な声。
てか、"座れば?"って何なのその上から目線。
……と、思いつつも黙って私はスペースを空けてくれたその部分に腰を下ろした。
────眞紘と私は、溜まり場を通じてよくこうやって変な場面で遭遇することがある。
制服が相当嫌なのか、白のカットソーにスウェットというラフなスタイルに変わっているそれはまさにお寛ぎモード。
勝手に陣取るな。
そんな気持ちをこめる私に、眞紘は瞬きをゆっくりと繰り返し、お互いに何も言わない時間の中でノソリと起き上がった。
「……座れば?」
耳の後ろの辺りを何回か掻いてから、同じように何の抑揚もなく言葉を吐いた。
やはり中性的な声。
てか、"座れば?"って何なのその上から目線。
……と、思いつつも黙って私はスペースを空けてくれたその部分に腰を下ろした。
────眞紘と私は、溜まり場を通じてよくこうやって変な場面で遭遇することがある。

