BLADE BEAST

そしてこの知的で好青年的な見かけによらないド変態は、確信をつくようにして私のことを覗き込んできた。




「……で、現段階そうなっている」

「…」

「当たってるでしょ?」




なんだこれ。見事に見透かされてるってわけだ。

無駄に察しが良くてキモいとすら思う。

いや、寧ろ変態だから察しがいいのかもしれないって思い始めたら、色々と拒否反応が出そうだったためにこれ以上考えるのはやめようと心に決めて。




「アンタは…知ってるの?」




私は真面目な質問をした。


仮に眞紘が私に投げかけてきたことが本当に"聞きたかったこと"であったとしたら。

眞紘が本当に東の人間であったとしたら。

…きっと"G.G"の中でもそれを知ってる者がいるんだろうと思った。



晄は、言うまでもなくきっとそう。

それを踏まえた上で私が思ったのはその事実を一体何処までが知っているんだろう、ってこと。勿論意味合い的に恭平も含まれる。




今までの"G.G"の空気感からしてメンバーが全員、眞紘の事実を知っているようには見えなかった。

下っ端がたまに眞紘に話しかけているのを見たことがあったし、しかもそれはごく自然なものだったから。


故に知っているんだとしたら、幹部以上──。







────そして多分、十中八九眞紘は西側の人間じゃないんだろう。

それを確信した上で、私は恭平に聞いた。