数秒がものすごく長く感じた。
ニッコリと笑った晄のそれと、前髪の奥から射抜いているような眞紘のそれが交錯する。
「…別に。いらない」
眞紘は、低い声でそれを断った。
それに首を傾ける晄は不思議そうな顔をする。
「なんで?この前は飲んだのに」
「…」
「ね?前は飲んでくれたのに、なんで?」
"この前"とは、結構前にここで同じように晄と私と眞紘が居合わせてしまった時の事。
あの時謎に三人で午後の珈琲タイムを取ったことがあった。眞紘はあの時は特に何も言わずに珈琲を飲んでいた。
私に角砂糖をくれたこともちゃんと覚えてて。
「…いらねぇよ」
少し強く言う眞紘。
そして晄の瞳も鋭くなったように見えたのは…なんで?
ニッコリと笑った晄のそれと、前髪の奥から射抜いているような眞紘のそれが交錯する。
「…別に。いらない」
眞紘は、低い声でそれを断った。
それに首を傾ける晄は不思議そうな顔をする。
「なんで?この前は飲んだのに」
「…」
「ね?前は飲んでくれたのに、なんで?」
"この前"とは、結構前にここで同じように晄と私と眞紘が居合わせてしまった時の事。
あの時謎に三人で午後の珈琲タイムを取ったことがあった。眞紘はあの時は特に何も言わずに珈琲を飲んでいた。
私に角砂糖をくれたこともちゃんと覚えてて。
「…いらねぇよ」
少し強く言う眞紘。
そして晄の瞳も鋭くなったように見えたのは…なんで?

