◇ ◇ ◇
眞紘の熱は物凄く高くて、さっきは私に冷たくあしらっていたのに、まるでそれが嘘だったかのようにかなり息苦しそうにしていた。
「…眞紘、食べれる?」
カチャリ、と扉を開ける私の手元にはトレイがあって、その上には即席で作ったおかゆが乗っていた。
寝やすいようにと薄暗くしていた室内で、かすかに眞紘の寝息が聞こえてくる。
「眞紘?」
声をかけても何も聞こえてこないのは、すっかり眠っているからなんだろうけど、私的には昼ごはんくらいは食べて欲しかった。
テーブルの上に一度それを置き、寝返りをうつ眞紘の額に手を当てる。
まだまだ熱かった。
そんな、じんわりと汗をかいているヤツの寝顔を私は何故かジッと見ていた。
顔にはりついた髪を耳にかけてあげるなんてそんな行為も、気がつけばハッとして手を引っ込めたくらいで。
眞紘の熱は物凄く高くて、さっきは私に冷たくあしらっていたのに、まるでそれが嘘だったかのようにかなり息苦しそうにしていた。
「…眞紘、食べれる?」
カチャリ、と扉を開ける私の手元にはトレイがあって、その上には即席で作ったおかゆが乗っていた。
寝やすいようにと薄暗くしていた室内で、かすかに眞紘の寝息が聞こえてくる。
「眞紘?」
声をかけても何も聞こえてこないのは、すっかり眠っているからなんだろうけど、私的には昼ごはんくらいは食べて欲しかった。
テーブルの上に一度それを置き、寝返りをうつ眞紘の額に手を当てる。
まだまだ熱かった。
そんな、じんわりと汗をかいているヤツの寝顔を私は何故かジッと見ていた。
顔にはりついた髪を耳にかけてあげるなんてそんな行為も、気がつけばハッとして手を引っ込めたくらいで。

