私はと言えば勿論強く拘束されて動けなくなった。
やっぱり熱があるせいか眞紘の体温はめちゃくちゃ熱く感じられて、けどそう思いつつも私の肩に顎を乗せている彼を黙って見ていた。
「莉央が、いる…」
そう呟いた眞紘は、また私という存在を再確認するかのようにじんわりと抱き締めてくる。
余程帰ってくるだなんてことは微塵も思っていなかったのだろう。
あんなに"行け"って強く言ってきたのに、急に素直になった。
「莉央が、戻ってきてくれた…」
「まぁ」
風邪のせいで掠れた声。
その影響で何処となく弱々しく聞こえる眞紘のそれは、私の耳を撫でるようにして吐き出されるから少し居心地が悪い。
悪い…とは思いながらも、後ろから抱き締めてくる眞紘を引き離すこともなく、ただしばらくそのままの状態を貫いた。
やっぱり熱があるせいか眞紘の体温はめちゃくちゃ熱く感じられて、けどそう思いつつも私の肩に顎を乗せている彼を黙って見ていた。
「莉央が、いる…」
そう呟いた眞紘は、また私という存在を再確認するかのようにじんわりと抱き締めてくる。
余程帰ってくるだなんてことは微塵も思っていなかったのだろう。
あんなに"行け"って強く言ってきたのに、急に素直になった。
「莉央が、戻ってきてくれた…」
「まぁ」
風邪のせいで掠れた声。
その影響で何処となく弱々しく聞こえる眞紘のそれは、私の耳を撫でるようにして吐き出されるから少し居心地が悪い。
悪い…とは思いながらも、後ろから抱き締めてくる眞紘を引き離すこともなく、ただしばらくそのままの状態を貫いた。

