耳を傾けてしまったのも、酔ったせい。
「荻原さんを呼んできてって、あの人達が」
「なんかよく分かんないけど、頼まれたから伝えにきたぁ」
様子からしたら女達もよく状況を把握していないっぽい。
私を呼んでくれと頼むやつなんて何処のどいつだよって、思っていながらも私曖昧な判断力の中よろよろと立ち上がる。
いつもなら完全にシカトだ。
「何処?」
なのに、この時の私はその呼び人とやらに会ってみようと決断を下してしまった。
ふと眞紘のことを思い出した。
いけ好かない涼しげな顔。色素の薄い瞳。
人に関心が無さそうに見えるけど、ほんの小さいことだとしても割と覚えていてくれるっぽい眞紘。
イチゴオレが私の好物だってこと、知ってるのアンタくらいだ。
……"待ってて"って言ってたけど、まぁ、すぐ帰ってくるし良いでしょ、って。
漠然とそう思ってた。
「荻原さんを呼んできてって、あの人達が」
「なんかよく分かんないけど、頼まれたから伝えにきたぁ」
様子からしたら女達もよく状況を把握していないっぽい。
私を呼んでくれと頼むやつなんて何処のどいつだよって、思っていながらも私曖昧な判断力の中よろよろと立ち上がる。
いつもなら完全にシカトだ。
「何処?」
なのに、この時の私はその呼び人とやらに会ってみようと決断を下してしまった。
ふと眞紘のことを思い出した。
いけ好かない涼しげな顔。色素の薄い瞳。
人に関心が無さそうに見えるけど、ほんの小さいことだとしても割と覚えていてくれるっぽい眞紘。
イチゴオレが私の好物だってこと、知ってるのアンタくらいだ。
……"待ってて"って言ってたけど、まぁ、すぐ帰ってくるし良いでしょ、って。
漠然とそう思ってた。

