眞紘。イチゴオレ。眞紘。
ほんのちょっとの酒でこんなんになってしまった私の脳内というものは悲惨だった。
いまいち定まっていない瞳でずっと眞紘がいなくなった方を見続けていた。
あのツンとした後ろ姿を思い出し、取り憑かれたようにして入っていってしまった場所をずっと見てる。
眞紘、まだかな、とか。
よく分かんないことを思う。
「ねぇねぇ、荻原さん」
そんな時。ふと海岸側から女の声が聞こえてきたんだ。
何だと思って横を見れば、木目の上の椅子に腰掛けている私に向け、下の砂浜側から見上げてくる女が数人いた。
見覚えのない顔。誰?
覚束ない意識の中でも何処か懐疑的だったけれど、いつもみたいにシカトをしなかったのはきっと酔っているせいなのだと思う。
ほんのちょっとの酒でこんなんになってしまった私の脳内というものは悲惨だった。
いまいち定まっていない瞳でずっと眞紘がいなくなった方を見続けていた。
あのツンとした後ろ姿を思い出し、取り憑かれたようにして入っていってしまった場所をずっと見てる。
眞紘、まだかな、とか。
よく分かんないことを思う。
「ねぇねぇ、荻原さん」
そんな時。ふと海岸側から女の声が聞こえてきたんだ。
何だと思って横を見れば、木目の上の椅子に腰掛けている私に向け、下の砂浜側から見上げてくる女が数人いた。
見覚えのない顔。誰?
覚束ない意識の中でも何処か懐疑的だったけれど、いつもみたいにシカトをしなかったのはきっと酔っているせいなのだと思う。

