眞紘がまた一口スポーツ飲料を口に含む。
喉元が、動く。
私はそれを見ている。
それに気づいた眞紘は、私を────見る。
「座れば?」
顎で示す先は眞紘の隣。
よくこんなことが生じているような気がする…なんていうのは、気のせいなのかそうじゃないのか。
それ以上にこう、眞紘と遭遇する場所って決まって静まり返っている場所が多いのはどうしてなのか。
馬鹿みたいに音が無い。
そこにはただ眞紘だけがいるような、そんな感じがする。
暗黙の了解の中にある空間。
どちらもそれを分かった上でこうしてる。
──ギシッ…と軋ませるそれ。
私はまた眞紘の隣に座ってしまった。
喉元が、動く。
私はそれを見ている。
それに気づいた眞紘は、私を────見る。
「座れば?」
顎で示す先は眞紘の隣。
よくこんなことが生じているような気がする…なんていうのは、気のせいなのかそうじゃないのか。
それ以上にこう、眞紘と遭遇する場所って決まって静まり返っている場所が多いのはどうしてなのか。
馬鹿みたいに音が無い。
そこにはただ眞紘だけがいるような、そんな感じがする。
暗黙の了解の中にある空間。
どちらもそれを分かった上でこうしてる。
──ギシッ…と軋ませるそれ。
私はまた眞紘の隣に座ってしまった。

