BLADE BEAST

海の中にあるもう片方の手は私の腰に回っていて、何度も何度も繰り返し撫でてくる。

水中で足を絡ませるようにして密着する晄は、もう完全に熱を孕んだ目をしていた。

割り込んで入ってくる舌。

周りの目を避けているのかまったく避けていないのか、ガッツリと後頭部に手を回してくる晄は深いキスを落とし続ける。



「…っ、こ、う……」

「カワイー」



海の中だから見えないとでも思っているんだろう晄は、するすると下腹部を撫でると際どいラインまで指を這わしてくる。



「晄っ…んっ」

「もーちょっと、いいでしょ?」

「……っ、ねっ…」

「莉央の身体、見たら触りたくなっちゃった」



波が浮き輪の中にチャプンチャプンと入ってくる中に紛れて、晄の手はやんわりと私の膨らみに触れてくる。

何度も角度を変えたキスをしてきながら、サワサワとお尻や太腿にも手を這わしてゆく。